「時差ビズ(biz)」という言葉を聞いたことがありますか?
東京都知事の小池百合子知事が推し進める運動の一つです。
現在ではそれに呼応するように参加企業も増えていますし、臨時運転として時差ビズトレインや時差ビズライナーが運行を始めました。
時差ビズとは一体何なのでしょうか?いつからいつまでやっているのでしょうか?
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時差ビズ(biz)とは?
小池都知事が推進する時差ビズ(biz)とは一体何なのでしょうか?
最初聞いたときは海外を移動したときに起こる「時差ボケ」に関係のあるものなのかな、と思いましたが、実は、時差ビズは、満員電車の混雑を緩和しようとする運動の一つ。
元々、小池都知事は都知事選の公約として「満員電車ゼロ」を掲げていました。
その後、4月28日に実際の政策を発表し、需要(電車の利用客)と供給(運行会社)の2つに働きかけることを発表しました。
そのうちの需要サイドである電車の利用客に対する政策が「時差ビズ」なのです。
これは、混雑する時間帯を避けて出勤しよう、というもので、主に早朝出勤を促しているようです。
確かに、時期的に夏で日が昇るのが早いですし、早朝出勤して早めに退社できれば、その分夜のプライベートに費やす時間が増えるため、家族や友人と団らん時間を過ごしやすい、というメリットを明確に打ち出すことができますからね。
一方で、遅めに出勤するのは、朝寝坊できるとか、そういったメリットしか伝えられないかもしれません。
保育園や幼稚園の送りがある人にはメリットを感じるかもしれませんが、その分迎えに行く時間が遅れるデメリットのほうが大きいでしょう。
時差ビズはいつからいつまで?
時差ビズは満員電車ゼロ政策の一つですから、最終的には恒常的な運用を考えているものと思われますが、2017年の段階では試行運用的な意味合いなのか、時差ビズ期間が定められています。
2017年(平成29年)7月11日(火)~7月25日(火)までの2週間です。
それ以降も継続して行われるかどうかは企業次第かもしれませんね。
この期間に「満員電車が減ってよかった!」という声が多く上がれば、政策としては成功となり、実施期間の拡大があるかもしれませんね。
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時差ビズトレインや時差ビズライナーに乗ろう!
この小池都知事の政策に参加する企業は結構あるようで、時差ビズの公式ホームページを見ると、名だたる大企業が参加企業に名前を連ねているのがわかります。
大企業から見れば新しい都知事との円満な関係は必要でしょうし、全社を挙げて参加するかどうかはさておき、「企業としては賛同しますよー」というスタンスは見せておきたいですよね。
これに呼応する形で、電車の運行会社も臨時運行車を増やしているようです。
それらは「時差ビズトレイン」とか「時差ビズライナー」といった特別な名前がつけられ、時差ビズという運動を周知するのにも一役買っているようです。
これは上手い戦略ですよね。
ちょっと微妙な例えかもしれませんが、有名な格闘家が普通の技に特別な名前をつけて個性を意識させるように、ただの臨時運行列車に「時差ビズ」の名前を入れることで概念自体を利用客に広く周知できますし、小池都知事を応援することもできます。
この利用客が増えれば、小池都知事としては「政策として成功」と言うことができそうですね。
時差ビズは浸透するか?
ただ、現在ではまだそれほど周知されていないこともありますし、利用した人からも絶賛の声が上がっている・・・わけではないようです。
というのも、時差ビズはある程度皆でやらないとメリットを活かしにくいからでしょう。
例えば、早めに仕事を切り上げて友人と飲もうと思っても、その友人が時差ビズにより早く退社できていないと一人じゃどうしようもないですからね。
働くママにとっては、「朝早く1時間家事を終えて出社するくらいならいつも通りのほうがいい」という人も多いでしょう。
そうなると、いつもはあまり家事育児に参加しないパパが、この期間だけ早く帰ってきて家事育児をしてくれればいいのですが、そういう人がそんなにいるでしょうか。。
プレミアムフライデーの二の舞になるのでは・・・という見方をしている人が多いようです。
というのも、今までにもサマータイム制という名前で類似した制度があったにも関わらず、満員電車は相変わらずですからね。。
特定のタイミングで、特定の人だけが利用しても、あまり効果がないかもしれません。
社会全体に時差ビズが浸透していけば、それに応じた働き方が生まれる可能性はあるでしょう。
以上「時差ビズとはいつからいつまで?時差ビズトレインやライナーに乗ろう!」でお送りしました。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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