現代社会の深刻な問題となっている少子高齢化。
その原因は女性の社会進出だったり、子供を育てる環境のせいだったり、個人の自由が尊重されてきた社会背景だったり・・・と色々な側面から論じられていますが、その一方で二人目の子供が欲しいにも関わらず、なかなかできない「二人目不妊」に悩む夫婦が、今増えていると言います。
その原因の1つが、そもそも一人目を出産する年齢が高齢化していると言われていますが、同じ二人目不妊で悩むほかの人たちはどのくらいの年齢なんだろう、どのくらいの期間できないんだろう・・・そんな悩みを持つ夫婦が増えています。
平均や統計上ではいったいどうなっているのでしょうか?
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二人目不妊の期間はどのくらい?
なかなか二人目の子供ができず悩み続ける夫婦の皆さん。
できなければ、いったいなぜ・・・と悩む期間も長くなり、とても不安な気持ちになりますよね。
このような悩みは主にママさん同士で話し合われることが多いようですが、実は男性側に原因があることもよくあります。
その一方で、男性側はあまり積極的に自分自身の原因究明には積極的ではない場合が少なくありませんので、夫婦の悩みとしてパパさんもしっかり知識を持って臨んでいくと良いでしょう。
不妊の定義
さて、そもそも「不妊」と言っても、妊活してすぐ必ずできるわけではないのですが、いったいいつから「不妊」として考えるべきなのでしょうか。
これは、WHO、日本産科婦人科学会では、「1年以内に妊娠に至れない状態」と定義しています。
そして、「不妊」は「不妊症」という病気として扱われています。
だから不妊治療という治療を検討するというわけですね。
この定義から言えば、不妊症のカップルは実に10組に1組の割合で存在していることになりますが、実際に悩んでいる夫婦は6組に1組とも言われています。
つまり、1年未満でも「不妊なのでは?」と悩む夫婦は、実はたくさんいるんです。
不妊期間
そういった定義はさておき、不妊に悩む人の不妊期間はいったいどのくらいなのでしょうか。
多くの人は、妊活して半年くらいでまず焦り始めてしまうようです。
このような悩みは、たびたびネット掲示板などにも寄せられますが、「まだまだ焦ることないよ!」という先輩たちの励ましの言葉が返されています。
そして、不妊期間が二年ほど続くと不妊治療に踏み切る夫婦が多いようです。
不妊期間が三年で、不妊治療を始めてから一年、という人は結構いるのではないでしょうか。
というのも、不妊治療の効果が出るには、約一年ほどかかると言われいるからなんです。
当然、個人差がありますので、不妊治療を始めて半年で子供を授かったという人も少なくありません。
そんななか、不妊期間として五年を超える声はあまりないように思います。
不妊治療は時間もお金も負担が大きく、不妊期間が5年ともなると、治療期間が3年以上という人も多いはず。
「不妊治療を3年間続けて1000万円かかった」という体験談もありますが、そこまででなくても100万円以上かかった夫婦は50%以上にものぼります。
そう考えると、不妊期間5年で子供ができなければ諦めてしまう人が多いとも言えますね。
とはいえ、「不妊治療をやめた途端に妊娠した」という報告例も多数あることから、不妊に焦る精神的不安でさらに不妊になってしまう、という考えもありますから、あまり不安に思わないことが大事なのかもしれませんね。
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二人目不妊の年齢は?
二人目不妊の原因の一つと言われているのが、高齢出産です。
この出産年齢の高齢化は、女性の社会進出に伴って起こっていると言われていますが、一人目の妊娠時期の高齢化が、二人目不妊に影響を与えている、というのです。
国の統計
以下は厚生労働省の統計です。
出典:厚生労働省
第一子の出産年齢は、男性32.5歳、女性30.4歳。
第二子の出産年齢は、男性34.2歳、女性32.3歳。
第三子の出産年齢は、男性35.2歳、女性33.4歳。
このような結果となっています。
こう見ると、昭和50年頃の第三子の出産年齢と、現在の第一子の出産年齢がほぼ同じことがわかります。
また、第一子の出産年齢の高齢化に伴い、第一子から第三子までの年齢差が縮まっていることがわかりますね。
男性も、女性よりは横ばいとはいえ、出産時の年齢は確実に上昇しています。
統計から見る二人目不妊に悩む人の年齢
この統計から考えれば、平均的には第二子は32.3歳で出産しているため、妊娠したときの年齢は31歳頃。
そこから1年妊娠できない状態で不妊となるのですから、二人目不妊で悩む人の平均年齢は32歳頃からと言えそうです。
とはいえ、第一子の出産年齢は都心部ほど高く、東京都では32歳と言われていますから、そこから考えると、実際には34歳ぐらいから悩む人の割合が多いのではないのでしょうか。
そもそも妊娠がいつまでできるのか、という問題については、お医者さんの中の通説としては、閉経の約10年前まで、という考えがあるようです。
当然ながら個人差はあると思いますが、そこから計算すると、30代中頃から40代前半までのどこかに生理学上の限界が来る、と考えておいた方がいいのかもしれません。
以上「二人目不妊の期間や年齢 平均や統計はいったいどうなっている?」でお送りしました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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