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夫はなぜ家事しない?喧嘩や離婚問題になる理由

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「夫が家事しない」。
このことは、世の中の多くの妻にとっては共通の悩みのひとつになっているようです。
家事や育児だけでなく、共働きもしている妻にとっては深刻な悩みで、喧嘩どころか離婚問題にも話が発展することも。
なぜこういったことになってしまうのか、その理由についてまとめてみました。

 

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夫はなぜ家事しないのか

「夫が家事しない」という悩みを持つ妻たちは非常に多いようです。
現代社会においては、妻は家事や育児だけでなく、仕事もしています。
一方でイクメンという言葉も定着するようになり、家事や育児に参加する夫が増えているのもまた事実。
ある調査によると、約6割の家庭では夫が家事をしているという結果もあります。
それなのに、このような妻たちの不満の声は、増える一方のようです。
逆に言えば、4割はまったく何もしていないとも言えますが。
では世の中の夫たちはなぜ家事しないのでしょうか。

家事しない理由①価値観の違い

1つに言われていることは、夫婦間の価値観の違いと言われます。
この価値観の違いというのは、「家事はそもそも女性がするものだ」というものと「求める清潔感の違い」といえるでしょう。

「男は外で働き、女は家を守る。」なんて言葉もありますよね。現代では忌むべき風習として扱われがちですが、根本的に日本社会に根付いた価値観であるため、「現代社会では違う」と否定しつつも、根っこのところではそういう価値観を持った人は少なくありません。
共働きの家庭でも、夫側には都合のいい解釈であるため、夫が家事しない理由の1つとなっています。
ある調査では、「家事は女性がするものだと思うか?」という質問に対して、夫の7~8割ほどが「そう思わない」と答えているのに、「実際に家事をしているか?」という質問に対して「している」という回答は1割程度に留まったのだとか。
頭では自分も家事をしなくてはならないと思っているのに、心のどこかで「自分の仕事じゃない」と思っているのですね。

「求める清潔感の違い」については、男性の一人暮らしの家と女性の一人暮らしの家の清潔感の違いを想像してみるとわかりやすいでしょう。
家事しないと、家の中は汚れていくものですね。
一人暮らしなのですから、自分がやらないと汚れていくだけです。
その状態をどこまで受容できるか、というのが価値観の違いです。
当然個人差はありますが、平均的には男性の一人暮らしの家の方が清潔感には欠ける傾向があるでしょう。
つまり、「女性がやるもの」だと思っているから家事しないのではなく、そもそも汚れていてもそれほど気にならないから自分はやらない、というわけですね。

家事しない理由②意識の違い

もう1つよく言われるのは、夫側が「手伝ってやっている」という意識だということです。
よく自称イクメンの人で「僕、家事も育児も積極的に手伝っているんです」と誇らしげに言う人がいますよね。
しかし、このことは根本的に「家事」というのは妻がするもので、夫はそれを時間があるときに手伝う、というような意識に根付いています。
上記①とも重複しますが、「家事は女性がするものだとは思うか」という質問には「そう思わない」と答えるのに、「家事をすること」は「妻を手伝うこと」だと思っているのですね。

一方で妻の方は、家事を積極的にする夫に感謝しつつも「手伝っているってなに?じゃあ本来は私の仕事なの?」とカチンときてしまいます。
夫がこのような考え方では、共働きの妻は当然でしょうが、専業主婦の妻であってもおもしろくないでしょう。

家事しない理由③面倒だから

最後に究極的な理由ですが、夫は家事が苦手です。
人間、苦手なことをするのは非常に億劫ですよね。
別に家事に限らず、妻が日曜大工をやらなければならないとしたら、非常に面倒だと感じるでしょう。
日曜大工は生きていく上で必須とは言えませんが、それが家事であっても同じこと。
そもそも子どもの頃から男の子は料理や洗濯を手伝うことはあまりありませんし、一人暮らしになってもマメにやっていないのですから、結婚したからといって急にできるようになるわけではありません。
このことが、家事が面倒だと感じる原因となり、夫が家事しない理由の1つとなっています。

 

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喧嘩になる理由は意識の違い

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夫が家事しない理由は上記のとおりですが、妻もこのことを良しと思っているわけではありません。
だから喧嘩になるんですね。
夫側も、「面倒だから」という理由はさすがに妻に通用するとは思っていないでしょうが、価値観の違いや意識の違いを妻に責められても面白くありません。
そこには、夫なりの理があるからです。

とはいえ、価値観の違いを責めることもあまりないでしょう。
価値観というのは個人を作る大事なもの。
それを否定することは個人の否定であることは、夫婦ともによく理解しているはずです。
夫婦の価値観の違いはしばしば離婚問題にまで発展しますが、家事をする・しないという価値観の違いは、むしろ比較的争いのタネとしては低い方だと思います。
金銭感覚や子育ての方針、清潔感の違いなどのほうが大きな悩みとなりがちです。

家事問題で喧嘩となるケースでは、その大きな理由は意識の違いによるもの。
先にも述べたとおり、夫は「家事を手伝ってやっている」という意識になりがちですが、妻はそれが面白くないわけです。
このとき、両者はどのような気持ちなのでしょう。

夫側の主張としては
自分の方が外で稼いでいるのだから、妻は家事をがんばるべき
自分の方が働いている時間が長いのだから、家にいるときくらいゆっくりさせてくれ
というものが多いと思います。

一方の妻の主張としては
自分だって働いて家計の一助となっている
そのほかに育児もやっている
家事だってほとんどやっている
家計の管理だってやっている
という反論があります。

ストレス発散の場は?

家事しないことが喧嘩になるにしろ、夫婦が家事そのものが嫌なわけではありません。
むしろ、家事・育児に時間をとられることで「自分の時間がない」と感じることが、喧嘩の原因となるのです。
では、夫が家事しない場合、夫婦それぞれの「自分の時間」というストレス発散の機会はどれくらいあるのでしょうか。

夫の場合、家事も育児もしなければ、仕事以外のすべての時間を自分の時間として使うことができます。
サラリーマンの平均帰宅時間としては、20時~21時が第1位、19時~20時が第2位、21時~22時が第3位で、平均的には21時くらいに帰宅する人が多いようです。
この時点で仕事でヘロヘロ・・・。
ここから家事に育児を妻と同じように責任をもってやれ、というのも、確かに酷かもしれませんね。

しかし、一方で妻の方も働いている場合は、朝9時から保育園に迎えに行く夕方5時~6時くらいまでの仕事が多いでしょう。
そこから子どもを迎えに行き、場合によっては買い物をして、帰宅後に夕食の支度。
それが終わったら子どもにご飯を食べさせて食器を洗ってお風呂をいれて、子どもと一緒にお風呂に入ってから寝かしつけ。
ほとんどの人は、子どもの一緒にそのまま寝てしまうでしょう。
そして、翌朝に子どもや夫よりも早く起きて、朝食の支度とお弁当の準備、洗濯物をして、朝の分の食器を洗って、子どもを保育園に送ってからお仕事へ。
自分の時間など、ほぼ何もありませんね。

夫の場合は、会社の飲み会なんかも多いと思いますが、妻は保育園のお迎えがあるので飲み会など行けません。
もし、夫が家事も育児も何もしなければ、共働きの場合の妻は、休む時間などまったくありません。
家事も家の仕事と考えれば、夫よりも働いている時間ははるかに長いわけです。

責任感の違い

加えて、責任感の違いもあります。
夫の場合、会社から求められる社会的な責任は大きいと言えるでしょう。
毎日、定時に帰らなければならない妻よりも責任の大きい仕事を任されますし、そのプレッシャーは決して小さいものではありません。
妻の場合は、仕事で求められる責任は夫よりも低いとはいえ少なからずありますし、そのうえ家事からも育児からも「逃げられない」と感じてしまいます。
もしも夫が家事も育児もあまりしなければ、総合的なプレッシャーは妻の方が大きいと言えるでしょう。

これを解決するためには、夫はできるだけ仕事を効率的に進めて帰宅時間を早くし、自発的に家事や育児をして「私がやらなくても何とかなるんだ」という気持ちにしてあげることが大事です。
このとき「手伝ってやっている」という態度をとると、さらに妻にプレッシャーがかかる場合もあります。
「本来は君の仕事だけど、大変みたいだから手伝ってあげるよ」という風に解釈されることもあるからです。
あくまでも自発的にやることで、妻を家事というプレッシャーから解放してあげることができます。

離婚問題になる理由

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最後に、夫が家事しないことで離婚問題となるケースについて。
喧嘩が離婚問題にまで発展するかどうかは、夫婦のすれ違いの度合いにもよりますが、問題は「家事しない」ということが結婚という契約に違反している、と解される可能性があることです。

民法の規定にはこうあります。
第752条 夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。
第770条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
1 配偶者に不貞な行為があったとき。
2 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
3 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
4 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
5 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

妻が専業主婦の場合は、家事は妻の仕事と解されることとなり、夫が家事しないことで離婚が成立するとは言えませんが、共働きの場合は違います。
夫が家事をすることは、協力義務の範疇であると解され、あるいは、共働きなのに妻だけに家事を強いるのは「悪意の遺棄」があったと判断される可能性があります。

こういったことを理由に家事をする・しないを考えるべきではないと思いますし、逆に夫に家事をさせるためにこのような話をするようではかえって夫婦生活が危ないと思いますが、お互いに言い分はあるにしろ、共働きで夫がまったく家事しないのは、法的に見ても妥当性がない、と扱われる可能性が高いことを覚えておきましょう。

以上「夫はなぜ家事しない?喧嘩や離婚問題になる理由」でお送りしました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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