子供が小学校に入学すると、親としては何だか感慨深い気持ちになりますよね。
が、それと同時に世の親たちが恐れるものがやってきます。
それが、PTA役員決めです。
PTA役員は、土日がメインの活動となるため、多くの親が「できればやりたくない」と思っています。
そうは言っても、断り方にもそれなりの理由が必要です。
今回は、そんなPTAの役員決めの際の上手な断り方を、理由と文例を挙げてご紹介します。
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目次
PTA役員の上手な断り方!理由と文例は?
PTA役員は、実質的なPTA活動を行う主要メンバーです。
PTA自体は、役員とその他の会員、つまり、ヒラ会員によって構成されていますが、ヒラ会員はほとんどちょっとしたお手伝いに留まることが多く、活動のほとんどは役員によって成り立っているところが多いと思います。
このため、PTA役員はヒラ会員よりも仕事量が格段に多く、現代の忙しい親からは「できればやりたくない」と思わせる存在となっているのです。
しかし、単に「やりたくないからやりません」と言っても、なかなか断り切れるものではありません。
PTAは、通常子供の入学とともに入会し、子供全員が卒業するまで退会することはありませんので、転校するなどの特段の事情がない限り、6年間は加入し続けることになります。
そして、PTA役員はこの6年間の間に一人一回、ないし二回務めることにより、6年分賄うことができるくらいに調整されているのが普通なのです。
このため、一回も役員をやらない、というのはなかなかハードルが高いです。
周囲の反感を買わないためには、比較的免除されやすい理由があったとしても「今年は役員は出来ません」と、条件さえ整えばやるつもりはある、という姿勢を見せておくことが大事だと思います。
理由①妊娠中
PTA役員選出時にすでに妊娠中の人は、PTA役員を回避できる可能性が高いです。
妊娠中はなかなか満足に活動できませんし、安定期にはある程度できるとしても、一年以内に産休などにより途中でいなくなることが確定していますから、「わざわざ今回PTA役員にならなくても・・・」という雰囲気になります。
途中でいなくなったとして、補充のためにさらに選出するのは面倒ですからね。
ただし、産休明けになると「もう大丈夫ですよね?」とお声がけされてしまうので、妊娠中のタイミングにという限定的な理由となります。
文例:現在妊娠中のため、今回の役員については辞退させて頂きます。無事出産し、一年の産休が明けた際には喜んで務めさせて頂きます。
理由②過去に役員を務めた
まだ役員を務めたことのない人がいるうちは、かなり強力な理由となります。
前述したとおり、PTA役員は6年間に一度は回ってくるもの、とすれば、まだ一度もやっていない人から優先的に選出すべきということにほぼ必ずなります。
ただし、PTA会員に対するPTA役員の割合が多い地域では、一人二回は普通、といったところもありますから、そのようなところで白羽の矢が立ってしまった場合は「理由になっていない」と判断されるケースもあるでしょう。
この理由を有効に使うために、できるだけ序盤、つまり、子供が低学年のうちは役員は避けたいものです。
1年生の時にPTA役員を務めたとすると、6年生の時に再び順番が回ってくるかもしれません。
文例:すでに一度役員をしておりますので、今回は辞退させて頂きます。
理由③親の介護が必要
妊娠中ほどではありませんが、身体的理由を挙げられると人はなかなか仕事を強制できません。
そういう意味では、比較的強い理由ではあります。
ただし、共働き世帯であれば平日の日中は介護していないわけですから、土日がメインのPTA役員を断るほどの理由とはならない、と判断されることもあります。
返しとしては、「土日だって一日中介護が必要なわけではないでしょ?」と言われることも。
PTAのベテランさんから見れば、正直「使い古された手」と見られてしまう場合もあります。
文例:現在、親が重度の要介護状態と認定されており、私の他に介護できる者がおりません。今回の役員については辞退させて頂きます。
理由④現在、他の役員などを務めている
PTA役員といっても、主に土日に行うボランティア活動の一種です。
すでに他のボランティア活動などをしている実績があれば、PTA役員を免除されることがあります。
例えば、
・上の子の関係で中学校ないし高校のPTA役員を務めている
・町内会の役員を務めている
・土日は他のボランティア活動をしている
など。
文例:今年度は町内会の役員を務めており、土日はそちらのほうの活動がございますので、今回の役員については辞退させて頂きます。
理由⑤土日に仕事がある
PTA役員の仕事は土日が主ですから、土日に仕事があってPTA活動が出来ない人は免除される可能性があります。
ただし、単独の役員で平日でもできる仕事内容の役員であれば「これなら出来るでしょう?」と言われてしまう可能性はあります。
文例:現在の仕事は土日に出勤があり、役員の活動をすることができそうにありません。今回の役員については辞退させて頂きます。
理由⑥来年絶対やります
標準ルール化している「6年間で一回はPTA役員」を逆手にとって、個人的な理由から「来年は絶対やりますから今年は勘弁してください!」という、理由というかお願い。
序盤(子供が低学年)のうちは比較的認められやすいと思います。
といっても、一年先送りにするだけではなく、次年度確実にPTA役員をやる、と自ら言ってしまっているので、「どうしても今年できない」という条件でのみ使うべきでしょう。
文例:諸般の事情により今年度は役員をお引き受けすることができません。来年は必ずしますので、今回はご勘弁願えませんでしょうか?
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PTA役員を断る理由にならないもの
PTA役員はできるだけなりたくないもの。
自分の環境を挙げて、何とか回避しようする人はかなり多いですが、以下のようなものは「正当な理由」として認められにくいようです。
夫婦共働きでフルタイム勤務
最近では当たり前となっていて、この理由で認めてしまうと「6年間で一人一回」という大原則が崩壊してしまいます。
夫婦ともにいわゆるブラック企業勤務であるとか、かなり特殊な事情でもない限り認められないでしょう。
父子家庭、母子家庭
最近では父子家庭、母子家庭は増えていて、これも認めてしまうとPTA役員が足りなくなってしまう可能性があるため、原則として単体では認められにくい理由です。
ただし、家事の分担などができないことから、正当な理由と認められる学校もあるようです。
祖父母などの協力者が近くにいない、など、プラスアルファの条件があると認められやすいかもしれません。
未就学児、未就園児がいる
3歳以下の未就園児がいる場合は免除されることもありますが、PTA役員の仕事は土日が主のため、「夫婦ともに土日が仕事が休みならPTA役員できますよね?」と返されることもあります。
未就園児が複数いるとか、プラスアルファの事情が欲しいところです。
いかがでしたでしょうか。
できることならPTA役員はやりたくない、という人は多いと思いますが、それだけに皆そう思いながらやってきたという現状もあります。
理由があるからといって免罪符があるかのように振る舞うのではなく、あくまでも理解を求めていくという姿勢を忘れないでくださいね。
理由を話すときにも申し訳なさそうにするなど、多少の演技は必要だと思います。
以上「PTA役員決めの上手な断り方を、理由と文例を挙げてご紹介!」でお送りしました。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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