最近の夏は本当に暑いです。
うだるような暑さで、大人からすると外に出るのはちょっとはばかられるのですが、子供達はまったく気にせず外で元気に遊んでいますよね。
でも注意してください。
子供は元気に見えても急に夏バテすることもあるんです。
今回は、その症状や対策、吐き気があって食欲がないときに対処方法などについてまとめてみました。
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目次
夏バテとは
暑くて元気がないとよく「夏バテだね~。」なんて言われますが、夏バテっていったいなんなんでしょうか。
夏バテとは、夏の暑さによって自律神経が乱れることで現れる症状の総称なのです。
自律神経の乱れって?
自律神経は、交感神経と副交感神経によってなる神経です。
交感神経は、主に活発に活動しているときに活性化する神経。
これに対して、副交感神経は、主にリラックスしているときに活性化する神経。
この2つの神経が正常だからこそ、人間は昼間はバリバリに遊んだり仕事をできますし、夜はリラックスして熟睡することもできるんです。
ところが、自律神経が乱れると、昼なのに眠かったりダルかったり。または、夜なのに目が冴えて眠れなくなったりします。
これらは人間が自分で意識して調整しているのではなく、無意識に神経が働くのでいったん乱れると、その原因を取り除くまでなかなか戻すことができません。
夏バテの原因
なぜ暑さで自律神経が乱れるのでしょうか。
人間は恒温動物、つまり、体温を自ら調節することによって一定温度に保つことができる動物ですが、暑さに対処するためには汗をかいたり血管を拡張させる必要があり、これにも大きなエネルギーを使います。
あるいは、いくらエネルギーを使っても、体温調節能力の限界を超えれば、当然熱を体外に排出できなくなり、様々な悪影響が起こります。
また、単純な暑さによるヒートストレスだけでなく、これに対処するために今度は冷房をきかせすぎて体調を崩してしまうことも、夏バテに含まれます。
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子供の夏バテの症状
大人なら自分である程度気をつけることができますが、子供の夏バテは昨日まで元気よく遊んでいたのに突然やってくるものです。
そんな夏バテの症状を見逃さないようにしましょう。
一般的には、子供の夏バテは以下のような症状となることが多いです。
なんだか疲れている
機嫌が悪い
吐き気がある
嘔吐する
食欲不振
便秘または下痢をしている
微熱が続いている
頭痛がある
体重が減っている
フラフラする
なかでも多いのが、吐き気があるなどして食欲がない、ということが多いと思います。
これは大人でも一般的な症状で、昔は夏バテ=夏やせというくらい代表的な夏バテの症状となっていました。
最近ではエアコンの普及で、逆に冷やしすぎて胃腸系に来る夏バテが増えています。
吐き気で食欲がないときの対策
吐き気で食欲がないときなど、夏バテの症状が現れたときにはどんな対策が有効なのでしょうか。
夏バテ防止の基本は食べること
食欲がないのにしっかり食べるのが対策、というのもなんですが、そもそもの原因はエネルギー不足の可能性があります。
先に述べたように、体温調節のためにはエネルギーを使います。
食欲がなくても必要なエネルギーを食べ物から補給することで、体調を保つことができます。
ちなみに、夏バテのときに不足しがちな栄養とはビタミンとミネラル。
長期間にわたって汗をかき続けることで、体調を維持するのに不足していきます。
夏バテ防止にニンニク、ニラ、ウナギなどはよくききますよね。
これらはいずれもビタミン、ミネラルを多く含む食材なんです。
他にも、夏こそ野菜をいっぱい食べるべき、というのも、これら栄養素を多く含むからなんですね。
夏の料理としてよく紹介される冷や麦やざるそば、ざるうどんなどの炭水化物系をメインにすると、不足した栄養素を補うことができませんから、注意してください。
とはいえ食欲がなくてどうしても食べられない人は、マルチビタミンなどで補給するといいかもしれませんね。
私は季節を問わず毎日飲んでいます。
ただ、錠剤としては子供が飲むには大きいですから、細かくして飲ませてあげてください。
細かい水分補給
夏バテの原因の1つは、十分な量の汗を出せなくなってしまうこと。
熱中症までいかないために気づいていない人もいますが、夏は基本的に水分不足に陥っている人が多いんです。
水分を不足すると、体は汗を出さないように適応してしまいますから、十分に水分を取ることが簡単ですが有効な夏バテ対策になります。
ただし、暑いのでどうしても冷たい飲み物を飲みたくなりますが、冷たい飲み物を飲み過ぎると体が冷えて別の体調不良を起こしますから、その辺には気を遣いましょう。
エアコンを使う
エアコンによる現代型の夏バテも増えていますが、それでも近年の夏の暑さは耐えがたいものです。
せっかくあるのなら有効に使うべきでしょう。
これもよく言われることですが、夏のエアコンの適温は28℃。
正直、快適さを求めるならもっと下げるべきなのですが、これが多くの人がやってしまいがちな間違いなんです。
というのも、エアコンの効いている(効き過ぎている)部屋と、エアコンの効いていない場所の温度差が自律神経の乱れを生じさせるからです。
また、そもそも体がエアコンの効いた部屋に適応してしまい、暑さに適応できなくなる、つまり夏バテにかえって弱くなることもあります。
これこそが現代型の夏バテというべきものですから、エアコンを使うときは設定温度を十分に守りましょう。
「エアコンで快適だ~」と思うような温度は、たいていは効き過ぎています。
しっかり寝る
夜、寝るときに暑いとイライラしてしまって寝られないことってよくありますよね。
イライラするから余計に目が冴えてしまって、ますます寝れなくなる、という悪循環となっています。
ただし、睡眠不足は自律神経の乱れの最も大きな原因の1つ。
どうしても暑くて眠れないときは、エアコンや扇風機を使ったり、最近流行の冷感マット使うなど、少しでも寝やすいように工夫してみましょう。
ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるのもオススメです。
本来は自律神経によって血管を拡張させて体温を下げる状況を、意図的に作ることができます。
我が家はお風呂テレビやお風呂用のおもちゃがたくさんがあるので、子供と長めにお風呂に入れるよう工夫しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
子供の夏バテ対策のポイントとしては
・食事をしっかりとる
・細かく水分を取る(冷たくしすぎない)
・エアコンを適度に効かせる
・夜にしっかり寝る
ということを気をつけて、しっかり管理してあげてください。
以上「子供の夏バテ症状と対策!吐き気で食欲がないときはどうする?」でお送りしました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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