日本の各地にある祇園祭の一つである豊橋祇園祭。
その歴史は京都祇園祭にはおよばないものの、吉田神社が主催する江戸時代から続く古いお祭りで、約1万発の打ち上げ花火でも有名です。
特に有名なのが、発祥でもある手筒花火。
10mもの火柱をあげる手筒花火の火の粉を浴びながら華麗に奉納する姿はぜひとも子供に一目見せてあげたくなる光景です。
毎年7月の第3金曜日から3日間続きますが、2016年の今年の日程はいつなのでしょうか。
そのスケジュールや花火のおすすめ穴場スポットなどについてまとめてみました。
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目次
豊橋祇園祭とは
一般的に「祇園祭」というと京都祇園祭を思い浮かべる人が多いと思いますが、今回ご紹介するのは豊橋祇園祭。
なんで祇園祭っていっぱいあるのかというと、祇園祭というのは祇園精舎の守護神である「牛頭天王(ごずてんおう)」を信仰している神社の祭礼なんです。
つまり、豊橋市で行われる「祇園祭」を豊橋祇園祭と呼ぶのですね。
ちなみに、「祇園精舎ってどこ?」という疑問を持つかもしれませんね。
「祇園精舎の鐘の声」という冒頭文で有名な平家物語でよく聞きますが、実は祇園精舎は日本ではありません。
祇園精舎は釈迦が説法を行った場所、つまりインドにあるのです。
現在の地名では「Jetavana」と呼ばれています。
豊橋祇園祭の主宰は吉田神社
祇園祭は「牛頭天王」信仰の神社の祭礼ですが、豊橋祇園祭の主宰はどこかというと、吉田神社です。
有名な京都祇園祭の主催は八坂神社ですよね。
ところで、祇園祭の主宰が神社なのってなんとなく違和感がありませんか?
仏教の神様を祀っているのって普通はお寺ですよね。
実は、祇園信仰は神仏習合という神道と仏教が一つに混ざった宗教なんですね。
平安時代に疫病の流行をおさめることを牛頭天王に祈願したことに由来します。
豊橋祇園祭の歴史
吉田神社は、実は八坂神社にほぼ近い歴史を持ちます。
ただし、祇園信仰となったのは平安時代末期のため、祇園信仰としての歴史は八坂神社よりも少し後ということになります。
豊橋祇園祭として歴史にその姿をあらわしたのはさらにその後のようです。
江戸時代にはすでに天王祭として絵文書の記録に残されています。
豊橋祇園祭 2016年の日程
豊橋祇園祭の2016年の日程は以下のとおりです。
日程:平成28年(2016年)7月15日(金)、7月16日(土)、7月17日(日)
実は豊橋祇園祭は毎年7月の第3金曜日・土曜日・日曜日と決まっています。
ここからいくと、2017年以降の日程もすべて分かるので、参考のために表にしてみました。
年 | 1日目 | 2日目 | 3日目 |
2017年の日程 | 7月21日 | 7月22日 | 7月23日 |
2018年の日程 | 7月20日 | 7月21日 | 7月22日 |
2019年の日程 | 7月19日 | 7月20日 | 7月21日 |
2020年の日程 | 7月17日 | 7月18日 | 7月19日 |
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豊橋祇園祭 奉納花火と手筒花火の歴史
豊橋祇園祭の見どころとして有名なのが奉納花火。
その中でも特に有名なのが手筒花火です。
悪霊を退散させるという意味が込められています。
この手筒花火は1558年に有名な武将である今川義元の家臣が吉田神社に奉納したことから歴史が始まっていると言われ、吉田神社に「手筒神社発祥の地」である旨の碑も置かれています。
逆に言えば、このときまで打ち上げ花火ばかりで手筒花火なんてなかったのですね。
通常は花火って花火師が作りますよね。
この手筒花火は竹筒に火薬を詰めて作るのですが、竹を切るところから地元の男衆が全部自分で作るんです。
そして、その手筒花火を披露するところもまた職人芸。
手で持つだけに、火の粉を浴びまくっていますがまったく動じません。
最後にドーンといったときに手でくるくるっと回すのもカッコいいですよね。
子連れで豊橋祇園祭に行くなら、ぜひとも子供に見せてあげたいのは手筒花火でしょう。
豊橋祇園祭 花火の時間などのスケジュール
日時 | 行事 |
前日(7月14日(木)) | 子供笹踊り:15時~17時 |
初日(7月15日(金)) | 宵祭り:18時から |
神前花火奉納(手筒花火):18時45分から | |
二日目(7月16日(土)) | 前夜祭(打ち上げ花火):18時から |
最終日(7月17日(日)) | 例祭式典(献幣使参向、浦安の舞奉納):10時から |
御幸祭:17時から神輿渡御出発 |
豊橋祇園祭 花火のおすすめ穴場スポット
豊橋祇園祭の花火は、
初日が吉田神社の境内で手筒花火
二日目が豊川河畔で打ち上げ花火
となっています。
初日に手筒花火は吉田神社の境内で見ないと正直ほぼ見えませんので、必然的にそこで見ることになります。
二日目は通常の打ち上げ花火ですから、ちゃんと場所を選べば遠くからでも見ることができます。
手筒花火が有名な豊橋祇園祭ですが、打ち上げ花火もとても有名です。
6号玉や8号玉のほかコンクール花火などを含めた約1万発が奉納されます。
目玉の大スターマインは最後に奉納されます。
ちなみに、「スターマイン」とは「速射連発花火」のこと。
種類の違う多数の花火を連続的に打ち上げ、全体を一つのテーマとして描くものです。
また、二日目にも手筒花火が披露されるため、豊川河畔が見える場所のほうが両方見られるためお得かもしれません。
おすすめ穴場スポット①桟敷席
穴場でも何でもありませんが、4000円でもっとも良い場所で見られるなら安いもの・・・という人にはオススメです。
花火って近ければ近いほど綺麗で迫力があるのもありますけど、お腹辺りにドーンと響くんですよね。
あの感覚は桟敷席なら味わえるでしょう。
おすすめ穴場スポット②豊橋公園
定番の観覧場所ではありますが、やはり近くて見応えのある場所です。
もし打ち上げ場所も一望できる場所、となるとかなり早い時間からの場所取りが必要となりますので、目的に合わせて準備しておきましょう。
ちなみに、豊橋祇園祭のホームページでも穴場スポットとして紹介されています。
おすすめ穴場スポット③ベネトンアピタ向山店屋上
こちらの屋上は、例年花火当日に無料で開放されるため観覧場所としてはかなり見晴らしが良いです。
ただし、豊橋公園などに比べると少し遠いため迫力にはかけるかもしれません。
豊橋祇園祭の交通アクセス
豊橋祇園祭へのアクセス方法としてはJRか電車で「豊橋駅」から路面電車で「市役所前」または「豊橋公園前」で下車する方法があります。
徒歩が嫌でない人は、「豊橋駅」からそのまま歩く方法もあります。
路面電車に乗ったことがない人は、これを機会に路面電車に乗ってみるのもいいと思います。
交通機関 | 下車駅 | 徒歩時間 |
JR | 豊橋駅 | 約20分 |
名古屋鉄道 | 豊橋駅 | 約20分 |
豊橋鉄道 | 市役所前 | 約5分 |
豊橋公園前 | 約5分 |
車で行く場合は東名高速道路の豊川インターから約20分ほどで到着します。
辺りに有料駐車場は複数ありますので探せばどれかには入れると思いますが、一番狙いたいのはやはり豊橋市役所の有料駐車場。
早めに確保しておくと楽ですね。ただし、夜10時には出られなくなるので注意してください。
豊橋祇園祭 交通規制
豊橋祇園祭に交通規制についてはホームページでも紹介されていますので参考にしてみてください。
17時頃から規制され始めます。
→豊橋祇園祭の交通規制
最終日の神輿渡御
イベント的な盛り上がりは二日目が最大となりますが、神事としてのメイン行事はやはり最終日の神輿渡御。
御幸祭で神をお迎えして、神霊の宿った依り代を神輿に移して渡御し、最後に神社に還ってきて環幸祭でお送りします。
まとめ
・豊橋祇園祭の歴史は京都祇園祭よりも短いが江戸時代にはすでにあった
・主宰や吉田神社
・2016年は7月15日(金)、7月16日(土)、7月17日(日)の3日間
・手筒花火は豊橋祇園祭発祥
・手筒花火は7月15日(金)、打ち上げ花火は7月16日(土)
・おすすめ穴場スポットは豊橋公園
・交通アクセスは豊橋駅から路面電車で市役所前か豊橋公園前へ
・車で行く場合は市役所駐車場がおすすめ
・交通規制は17時頃から始まる
・最終日は神事としてのメインイベントの神輿渡御が行われる
以上「豊橋祇園祭と花火 2016年の日程とおすすめ穴場スポット!」でお送りしました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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