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七夕の短冊の由来と意味!願い事によって色を使い分けるの?

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七夕伝説とは別の由来や意味がある短冊。
元々は中国から伝わった風習ですが、短冊を飾るのは実は日本だけだといいます。
また、短冊の色にも意味があって、どんな願い事をするかによって実は使い分けがあるのです。
イクメンの皆さんは、正しく子どもに七夕祭りのイベントを伝えてあげられていますか?

 

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七夕の短冊の由来と意味

七夕伝説については、以前の記事で説明しましたが、その中には短冊が出てくるところはありませんでした。
ところが、実際には「七夕祭り」というと、願い事を書いた短冊を笹に飾り付けるのがメインのように思えます。
これはいったいどこからきた風習なのでしょうか。

実は、これも中国から伝えられたといいます。
元々は七夕伝説がありきの話なのですが、年に一度、織姫と彦星の願いが叶って逢瀬を楽しむことができるという7月7日にあやかって、女性たちが裁縫の上達を祈るお祭りが生まれました。
これが、「乞巧奠(きっこうでん)」というお祭りです。
中国における七夕伝説は、漢の時代(紀元前206年~220年)にはすでに存在していましたが、その頃には願い事をするという風習はまったくなかったようえす。
その後、南北朝時代(439年~589年)には、7月7日の夜に、女性たちが願いを叶えた織姫にあやかって綺麗な五色の糸を針に通して捧げ物をし、裁縫の上達を祈るという乞巧奠の風習があったと言われています。

日本に七夕伝説と乞巧奠が伝えられたのが奈良時代(710年~794年)。
平安時代には針に糸を通して捧げるほか、詩を詠んだり歌を歌ったりする風習が加えられました。
室町時代から江戸時代には、和歌などを木にくくりつけ、次第に歌を色紙に書いて笹に結ぶという行事へと変わっていき、いつしか裁縫の上達ではなく書道の上達を願うようになります。
最初は歌という上流階級の嗜みのような行事でしたが、だんだんと単に笹に願い事を書いた短冊を飾り付け、自分の家の庭などに飾っておくような行事なります。
そして、7月7日の翌日には、「七夕流し」といってこれらを川や海に流してしまい、汚れを祓うという清めの要素も入ってくるのですね。
こうして現代の七夕祭りへと受け継がれていくのです。

 

 

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願い事による短冊の色の使い分け

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七夕祭りでなぜ短冊に願い事を書いて飾るのかは分かってもらえたと思いますが、実は短冊にも色の違いがあるのを知っていますか。
七夕の歌として有名な「たなばたさま」の歌詞にはこうあります。

ささの葉さらさら
のきばにゆれる
お星さまきらきら
きんぎん砂子
五しきのたんざく
わたしがかいた
お星さまきらきら
空からみてる

このように、昔から短冊というのは五色からなるものだったのですね。
実は、この五色は乞巧奠で針に通す糸からきているのです。
五色とは、中国における五行思想からきていて、万物はこの5つからなる、という考え方ですね。
そして五行は五徳に繋がりますから、
木行 → 青(緑)=仁
火行 → 赤   =礼
土行 → 黄   =信
金行 → 白   =義
水行 → 黒(紫)=智
に対応しています。

それでは、それぞれどんな願い事を書けばいいのでしょうか。

青は仁=思いやり

青は仁に対応しています。
仁は、最も有名な儒教家でもある孔子曰く、最も重要な道徳と言いますが、その本質は、人を思いやること。
あまり願い事としては具体性がありませんが
「優しくなりたい」
「優しくされたい」
こんな願い事は、青色の短冊に書くといいでしょう。

赤は礼=礼儀

赤は礼に対応し、その本質は「仁」を具体的な行動に移したもの、とも言われます。
つまり、思いやりのある具体的な行動を願うときに使うのですね。
「仲良くなりたい」といった具体的な行動を書くといいと思います。

黄は信=人を信じること

黄は信に対応し、友情を示します。
元々は孟子時代にはなかった徳ですが、後に五行説との対応から加えられました。
友情や誠実さを示しています。
「新しい友達がいっぱい欲しい!」など。

白は義=正義

白は義を意味し、正義のことを指しますが、特に打算によって動かない、正しいと思うことをすることが本質です。
「今年こそ夜更かししないで、早寝早起きする!」など、自分の欲望に打ち勝つような願い事が適しているでしょう。

黒は智=知恵

最後に、黒は智、つまり知識を蓄え、それを知恵として活用していくことで正しい判断を下すことができる能力を指します。
この徳は願い事としてはわかりやすく、学業成就や「この仕事を達成させる!」などという社会人としてもイメージしやすいですね。
実際には、黒の短冊には書きにくいので、紫の短冊が使われます。

風水による短冊の色

五行による短冊の色分けは以上ですが、実際にはもっと色々なカラーバリエーションがありますよね。
実は、風水から色を選ぶ風習もあるんです。
というのも、五行における色は、人間が備えるべき徳に対応しているため、現代人の発想に必ずあうとは限りません。
実際には「今年こそプレステ4を買ってもらえますように!」とか「恋人ができますように!」といった、徳と言うよりは物欲とかそういう欲求を書かれることが多いのではないでしょうか。

そんなときは、風水に基づく色を選んで書いてみてください。

金=金運 「お金持ちになりたい」
銀=改革 「自分を変えたい」
桃=恋愛、人間関係 「恋人が欲しい」
橙=子宝 「子どもが欲しい」
赤=仕事 「仕事で成功したい」
青=勝負 「勝負に勝ちたい」
緑=健康 「健康でありたい」
紫=気品 「上品になりたい」
茶=集中 「落ち着きたい」
白=幸福 「幸せになりたい」
黒=秘密 「独立したい」

せっかくのイベントですから、こういったことも気にして子どもと楽しめるといいですね!

以上「七夕の短冊の由来と意味!願い事によって色を使い分けるの?」でお送りしました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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