新たに祝日として制定・導入された8月11日の「山の日」。
あまり聞き慣れない祝日ですが、いつから祝日となっているのでしょうか。
休みが増えるのは大変嬉しいことです。8月11日は夏休みの時期なので、例年よりも子供と一緒にどこかへ旅行することもできますからね。
ところが、この制定には意外にも反対意見がかなり強かったようです。
その理由とは・・・?
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目次
山の日とは
「山の日」は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを意味しています。
祝日とは、国民単位で「その日を祝い、感謝し、記念とする日」という趣旨ですので、祝日の趣旨にはかなうように制定はされているようです。
ちなみに、よく対比される海の日との対比では「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」とされていますから、そういう意味では、かなりなぞらえて作っているな、という印象を持ちました。
祝日の制定と施行の日
2014年に国会で法案が可決され、制定され、施行は平成28年(2016年)1月1日に施行されました。
公布されたのは2014年5月30日です。
実はこの法案自体は2010年頃から導入が検討され、4年越しでようやく、といったものだったのですね。
この期間は、私の感覚からするとずいぶん時間をかけて決めたな・・・という印象を持ちました。
祝日を決めるのには、各方面の人たちが納得する日とすることが重要でしょうけれども、その声を集めて審議するにしても2年もあれば十分な気がしませんか?
1年目に調査して、2年目に審議して決めるだけ。
それがもつれて再調査となっても3年もあればいいような気もします。
これが4年かかったということは、かなり揉めたのかな・・・と。
なぜ8月11日?
なぜ山の日は8月11日と決められたのでしょうか。
当初は、6月上旬、海の日の翌日、お盆前などいくつかの候補があったと言いますが、最終的には8月11日のお盆前になりましたよね。
その理由は、お盆というのは一般的には8月13日から8月15日までですが、この前日に制定することで連休を取得しやすくなるため、といったものでした。
でも、お盆の前日は8月12日。
実は、8月12日は歴史的な航空事故である「日本航空123便墜落事故」があった日だったんです。
この日を祝い事の日にするのはいかにも都合が悪かろう、ということで、1日繰り上げて8月11日となったんですね。
6月上旬を候補とした理由
ちなみに、6月上旬を押す声は当時強かったといいます。
その理由は
・6月は山開きのシーズンで適切であること
・6月にはいまだ祝日が制定されていないこと
だったようです。
富士山の山開きもこの時期ですよね。
私も山開きする前に山に感謝してから入山する、というのは日本人の発想としてはいかにもありそうです。
海の日の次の日に山の日をもってくるのは、海の日と山の日を連続休暇とすることで連続休暇とするためで、また、海に感謝して山に感謝するというのもいかにも自然な流れに感じたのでしょうね。
ちょっと安易だとも思いますけれども。
将来的には山の日の祝日もハッピーマンデー制度に
海の日は、本来7月20日でしたが、現在はハッピーマンデー制度により7月の第3月曜日となっています。
山の日も同様に、将来的には8月の第2月曜日・・・などとなり、ハッピーマンデー制度の対象となると言われています。
しかし、お盆休みは祝日ではなくて慣習的に取得するだけのお休みですよね。
最短では8月8日に来てしまい連続休暇とはいえなくなってしまいますし、もっとも遅くなると8月13日や14日となり振替休日にもなりません。
だとすると、なんのためにお盆前に制定したのかが分からなくなり、由来も特になく、連続休暇にもならない日が祝日となるカオスな状況になるような気もします。
ただ、パパ目線としては、子供が夏休みの時期に最低でも3連休となるようなお休みがあれば、どこか旅行にでも連れて行けたりもするのでありがたい休みでもあります。
お盆休みが3連休から4連休になっても、毎年お墓がある地方にしか連れて行けなかったりもするので。
祝日となるのはいつから?
2014年に可決されたものの、施行されたのは2016年1月1日ですから、最初にこの祝日が適用されるのは平成28年(2016年)8月11日(木)ということになります。
2015年からにしなかったのは、公布された2014年5月30日時点で、すでに2015年8月11日に仕事のスケジュールがたっている人もいるだろう、ということに考慮したのではないでしょうか。
さすがに2年後の8月11日までのスケジュールが決まっている人はそういないだろう、という判断だと思います。
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祝日とすることを反対された理由
この祝日「山の日」ですが、実はかなり賛否両論だったようです。
その理由は「あまりにも安易だから」。
確かに祝日が増えることは、大多数の人には嬉しいことのはず。
多く人はこれを迎合するでしょう。「休みが増えるのはありがたい」と。
でも、「山に感謝する日」を作らなければならない、というのであれば、「大地に感謝する日」「森に感謝する日」「太陽に感謝する日」も作らなければならないのか、という問いに対しては答えられないのですよね。
そんなのはおかしい、と。
休暇を推し進めるための手段としての「祝日の制定」ならば、国民にとっても、上から目線で押しつけられた休日、という捉えられ方をされてしまいますよね。
理由があって記念日として制定するのであればともかくとして。
ただでさえ、お盆前が納期だったりすると忙しいのに、とってつけたような理由で無理矢理休みにされると困る、という声もちらほら聞こえますし、この時期の祝日は夏休み時期だから消化しきれない有給が1日浮くだけ、といったこともあります。
かといって、6月は6月で、夏休み時期ではない日に祝日を増やしてしまうと授業カリキュラムなどに影響を与えますし、これはこれで困るという事情もあるようです。
祝日の制定は色々なところに調整すべきことがありますから、今回のようにはっきりと説明しきれないような制定はかえって反感を招いてしまいますよね。
こういったことに議論の時間を費やすよりは、休暇を取得しやすい企業体質に改善するための方策、教職員の人にとっても部活動時間などの見直しなどを推し進めて欲しい、という声が強いようです。
まとめ
賛否両論の多い「山の日」。
とはいえ、もう国会を通って施行されましたので、これを最大限利用しなくちゃ損というものです。
これからのお盆は8月11日の「山の日」を利用して子供達との旅行計画を立ててみてはいかがでしょうか。
以上「山の日が祝日となるのはいつから?制定を反対された理由とは」でお送りしました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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