PTA役員は、子供を持つ親なら誰もが「できれば避けたい仕事」の一つですよね。
その原因の一つに、役員の仕事自体がどんなことをしているのかわかりづらいから、というイメージが先行しているところも実はあります。
まずは、役員ってどんな種類があるのか、どんな仕事内容なのかを理解しましょう。決して人ごとではないのですから。
そのために、PTAの組織図を知っておくと、理解が深まるかもしれません。
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目次
PTAの組織図(小学校)
PTAの役員について論じる前に、そもそもPTAの組織について大まかに把握しておきましょう。
下の組織図は小学校のPTAの組織図です。
PTAという組織は学校で1つです。
そこに本部あって、その下に学年単位の支部と専門の実行部隊がいる・・・といった感覚でしょうか。
ここではただの一般の会員以外は役員として区別していますが、学校によっては本部のみを「役員」、それ以外の特定の職を「委員」と呼ぶところもあるようです。
上の組織図はそういう小学校のものですね。といっても、幼稚園や中学校、高校でも大して変わりありません。
ただ、PTA活動は小学校のうちが一番多いし学年数も多いので、組織としては小学校のPTAが一番大きくなるでしょう。
組織運営をしていくうえでは、こういった組織図を意識していかなければなりません。
役員の人数
PTA会員、つまり生徒の保護者ですが、通常は生徒の数だけいるわけですから、例えば
1クラス30人×1学年3クラス×6学年=540人
というくらいの会員数がいるはずです。
この中で役員と呼ばれるのはごく一部の人数と言えます。
上の組織図では、本部役員が9人です。
各学年は委員長1人、副委員長1人(2人)、委員6人程度(1学年クラスの数×2人=6人)の8人で48人。
それ以外の実行部隊は各職2~5人くらいで、30~40人くらい。
合計で100人前後が1年間に役員を務める人数だと思います。
540人の会員に対して100人近い人数が役員として選出されますので、6学年のうちに2回役員に選出される人も出てくるでしょうね。
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PTA役員の種類と仕事内容
一口にPTAの役員といっても色々な種類の役員があります。
ここでは本部役員とクラス役員に分けて紹介します。
もちろん小学校か幼稚園か中学校か、あるいは同じ小学校でも学校によって種類は異なりますからあくまでも参考としてください。
本部役員
本部役員はPTA全体の方針を決める職です。学校によっては理事とか執行役員とかいう呼び方をするところもあります。
会長
PTAの代表でもある会長。
自分の学校のPTA活動だけじゃなく、対外的な連合会や講演会なんかに出席することもあります。
原則1人ですが、かなり出席するイベントが多いので複数いる場合もあります。
人によりますが、ある意味では校長以上の発言力を持つ人もいます。
地元でもそれなりの基盤を持った人が選ばれるケースが多いです。
通常はできるだけやりたくない役員ですが、会長だけは派閥などによる争いがあるところも。
副会長
会長の補佐役です。
対外的な仕事が多い会長の代役となるほか、自分の学校のPTA活動を一手に担う場合もありますし、逆に会長が自分の学校のPTA活動にも積極的すぎる場合はお飾りになってしまう場合も。
よくも悪くも会長次第というところがあります。
書記
一般的な書記職と同じですが、会計以外の庶務を担当する場合が多く、意外と雑務が多いです。
会議書、議事録の作成、書類の管理などがあり、実質的な仕事量としては本部の中でも多い方です。
会計
PTA会費は結構な額になりますが、これを管理する職です。
PTA組織の会計は公務員の会計に準じた扱いをされますから、一般的な会計よりも意外としっかりとやっています。
会計に慣れた人なら仕事量としてはそれほど苦にならないでしょう。
ただ、会計の人が悪いわけではありませんが、予算の執行についてはクレームが入る場合が多く、そうなると予期せぬ会計の整理などをしなければならない場合も。
監査
監査といっても、ほとんどの場合は事務監査ではなく会計監査です。
やりようによっては、仕事量としては楽で狙い目ですが、厳格さを求められます。
クラス役員
ここではクラス役員とは、本部役員以外の全ての役員を指すこととします。
PTA活動の実行部隊とも言える存在です。
学年委員(学級委員)
上述した組織図では、各学年の委員長と副委員長の他、各学級ごとに委員が存在します。
PTAの活動は学級単位のものや学年単位のものがありますから、役員でない会員の皆さんから集金したり学級の懇談会をしてみたり。
本部役員からの仕事もありますので、仕事の種類は多いかもしれません。
広報委員
PTAの広報誌作成を担当します。
発行回数は年2~3回程度が多いようですね。
印刷業者への発注などもありますし、文書の校正をして会長などに確認をとったりもあります。
イベント委員
「イベント委員」という名前ではないと思いますが、お祭りなどのPTA主催行事があると、その実行委員として働きます。
その時期は忙しいですが、終わってしまえば楽かもしれません。
選考役員(推薦委員)
次期PTA役員を選ぶための役員、といったポジションです。
仕事が大変というより、基本的には皆やりたくないのでちょっとした貧乏神扱いというか、やってて悲しくなる役員かもしれません。
そういうのを冷徹に行える人にはオススメです。
地区委員
校区内の安全のためにパトロールしたり立哨したりします。
朝の時間に余裕があれば、仕事の内容としては子供達に挨拶をして安全を守るというボランティアらしい仕事で、やりがいがあるかもしれません。
体育委員
運動会でのPTAの仕事をしたり、保健委員として給食の献立などを考える会みたいなのに出席することもあります。
PTAだけど、誰しもが大人になるまでに学校でやってきたような委員で、とっつきやすい仕事かもしれません。
教養委員
子供の教養のほかにも親子で参加するものや、会員、つまり保護者の教養などを企画することもあります。
講師を招いての講演会など、自分が興味のありそうなことを自分で企画できるので、好きな人は好きかもしれません。
私だったらファイナンシャルプランナーの人を呼んで、親子で学ぶマネー講座なんかしてみたいな、とか思ったこともあります。賛否はあるでしょうけど。。
ベルマーク委員
「今時ベルマーク?まだこの事業あったの?」と、PTAに入って久しぶりに聞くような名前ですが、おそらく自分が子供の頃と変わらないスタイルで継続されている学校が多いと思います。
単純なんですが、「今時(略」とブツブツいいながら作業する人も多いようです。
いかがでしたでしょうか。
なかなかわかりにくいPTA役員の種類ですが、組織図を知って理解を深めてから覚えると、PTA活動全体も見えてきますよね。
以上「PTAの役員の種類はいくつある?組織図を知って理解を深めよう!」でお送りしました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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