「キレる子ども」という言葉は、最近になってよくニュースなどでも使われるようになりました。
突然キレる子どもに不安になるのは母親だけではありません。
現代では父親もどうしていいか分からないという人が多く、結局ママ任せにしているうちに、取り返しがつかないことに・・・なんてことにもなりかねません。
最近では、食事や病気が原因である、という研究結果もある中、きちんと理解して、父親として正しく接することが大事です。
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目次
子どもがキレる原因①食事
子どもがキレる原因の1つとして注目されている食事。
昔から、イライラ、カリカリしている人に「カルシウムが足りてない」なんて言葉をよくかけられていましたよね。
あるいは、「糖分が足りてない」という人もいます。
そういったものが不足する食生活が「キレる子ども」を作り出してしまうのでしょうか。
科学的根拠はあるのでしょうか。
その関係を知って、イクメンならではの食生活に気を遣って改善してみましょう!
カルシウムとキレる子どもの関係
昔から言われるイライラとカルシウム不足の関係。
実は、これにはイライラする=カルシウム不足を証明するような論文は、コレと言ってないようです。
しかしながら、まったく根拠がないというわけでもありません。
というのも、血中のカルシウムが精神状態に与える影響自体は科学的に確かめられています。
具体的には、脳細胞の興奮の鎮静作用があります。
従って、イライラする=カルシウム不足、というよりは、イライラするなら鎮めるためにカルシウムを摂ること自体の有用性はあると言っていいでしょう。
カルシウムが豊富な食材としては、ヨーグルトやチーズなどの乳製品、他には小魚、ひじき、小松菜などです。
イクメンの皆さんなら料理もする人もいると思うのですが、こういった食材を
低血糖症とキレる子どもの関係
低血糖症が子どもをキレやすくしているということについては、具体的な関係性について論文にされるなど、科学的根拠が証明されています。
脳のエネルギーは主にブドウ糖です。
ブドウ糖が足りないと自分の体が判断すると、自然と血糖値を上昇されるためのホルモンを出すのですが、これが脳のイライラといった感情をを発生させる部分を刺激してしまう、というのですね。
このホルモンの代表的な例としては、攻撃性を高めるとして有名なアドレナリンです。
いかにもキレそうですね。
この低血糖症の原因が、実は白い砂糖かもしれないって知っていましたか?
「え?砂糖を摂っているのに低血糖?」と思うかもしれませんが、白い砂糖=生成された砂糖とキレる子どもの関係は、アメリカでは最近、大注目を浴びている科学的なものなんです。
というのも、砂糖を摂れば、当然ながら血糖値は上がります。
むしろ、上がりすぎてしまうんですね。
その結果、膵臓がインスリンという血糖値を下げる物質を分泌してしまうため、今度は低血糖症に陥ってしまうんです。
そうなると、今度は体が糖分を欲してしまうため、また大量の糖分を摂ってしまい、インスリンが分泌され・・・という悪循環に陥ってしまうのです。
結果として、食事が菓子パン、ジュースといった糖分中心のものになってしまうのです。
こういった食生活は、日本だけでなくアメリカなどの海外で犯罪を引き起こす子ども達に共通するものなんです。
食生活は母親が管理するもの、なんて古い考えは捨てて、父親の皆さんも砂糖中心の食生活から子どもを救ってあげてくださいね。
家族団らん不足とキレる子どもの関係
子どもがキレる原因が食生活にある場合、食事中の家族団らんが足りない場合があります。
なんだ、精神論か、と思う人もいるかもしれません。
しかし、昔から食卓というのは家族団らんの場として大事にされていました。
それなのに、女性の社会進出や子どもの習い事や勉強の多忙化によって、この機会が少なくなっていると言われています。
これにより、親と子どもが会話する機会そのものが失われているのですね。
いつの間にか、子どもの教育を学校に任せきりにしてしまう親も増えてきていると言われていますが、元々、子どもが社会に出る前の基本的なマナーや目上の者への敬意は家庭で学ぶべきことです。
そして、その代表的な場が食卓なんですね。
その機会が失われていることが、キレやすい子どもが増えている原因だと指摘する専門家も少なからずいることを覚えておいた方がいいでしょう。
そして、この場を持つことは父親の大事な仕事と言えるでしょう。
「家族揃って食事をしよう。」
父親の大号令でこれを叶えさせるのも、イクメンとしては絶対に必要なスキルだと思います。
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子どもがキレる原因②病気
子どもがキレる原因は、食生活だけでなく病気である可能性があります。
例えば、昔は単に「我慢を覚えさせなかった親のせい」などと言われていたケースであっても、実は先天的な脳の構造の問題だったりすることがわかったりしてきます。
こういったことが医学的に言われるようになってからも、「親の言い訳でしょ」といった容赦ない言葉を浴びせる人もいますが、確かにそういう場面もあるかもしれません。
しかし、少数ながらも本当に病気かもしれないんです。
まずはそこをしっかりと認識しなければ、正しい対策をとることもできません。
しっかりと子どもがキレる原因が病気である兆候をつかんで解決していきましょう。
発達障害とキレる子どもの関係
発達障害というのは、最近ではかなり有名な言葉となってきました。
発達障害は、先天的な脳の疾患といえるでしょう。
生まれつき脳の発達に障害があるため、幼児のうちからコミュニケーションなどに障害が生じてしまいます。
これは、自分の努力や親の努力である程度は克服していけることは否定しませんが、あくまでも先天的なものです。
ただし、発達障害とはかなり定義としては広いため、具体的な病名を示してはいません。
例えば、「がん」と言っても、色々ながんがありますよね。
これと同じように、発達障害と言っても色々なものがあるんです。
その一つが多動性障害(ADHD)です。
その名の通り、色々なものに注意がいってしまうために集中力を持続することが難しい病気です。
本来、人間には集中力というものが備わっています。
これは、ある意味では自己防衛の一種だと言われています。
というのも、我々人間は、ただ生きているだけで様々な情報をキャッチします。
この一つ一つにいちいち反応していたのでは、自分も目標はおろか、身を守ることすらできません。
そういう意味では、人間というよりは動物に備わっている本来の力、と言ってもいいかもしれませんね。
草食動物が肉食動物を前に、他のことに気を取られることは通常はないでしょう。
人間だって、信号を渡っているときに雲に気を取られたりしませんよね。
想像できますか?
自分の命に危機が迫っている状況ですら他の関係ないことに気を取られてしまうなんてこと。
これが現実的に起こりうるのが発達障害なのです。
とはいえ、これは単に一例に過ぎません。
実際にはADHDといっても千差万別なのですし、トレーニングによって改善できる問題でもあります。
しかし、確実に覚えていただきたいのは、これは先天的な問題だということ。
これを正しく認識できないから、親もそう接してしまい、子どもはただ単に「自分がダメな子なんだ」と思ってしまい、キレてしまう原因を作り出してしまうのです。
発達障害でもう一つ代表的な病気が「アスペルガー症候群」。
自閉症の一種でもあります。
有名な病気ですが、定義は曖昧というか、症状をチェックした結果で診断されることが多いです。
具体的なチェック方法とは
①他人と社会的関係をもつこと
②コミュニケーションすること
③想像力と創造性を持つこと
です。
このことに障害があることから、非常に自分が思ったことをストレートに言ってしまいがちです。
例えば、臭い人に「臭い」と言ってしまうんですね。
自分を抑えることがなかなかできません。
また、場を仕切りたがることが多く、その一方で空気が読めませんからどうしても孤立してしまうのですが、こうして自分の思うようにいかないと、キレてしまうのです。
そんなアスペルガー症候群の子どもに、父親としてどう接していくか。
まずは、その人間性を認めることです。
また、日本人が他人も求めがちな「行間を読む」能力に欠けていることが多いですから、はっきりと言いたいことを表現して明確に物事を伝えることです。
親がそれを言ってあげられなければ、子どもはこれからどうしていいか分かりません。
それと、キレる子どもに付き合って自分もキレて喋る必要はありません。
キレる相手に相手に対してキレるのは、コミュニケーション能力のある人には時として有効ですが、アスペルガー症候群の子どもにはまったく有効ではありません。
以上「子どもがキレるのは食事や病気が原因だった?きちんと理解して父親として正しく接しよう!」でお送りしました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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