4月下旬から始まる家庭訪問。
家庭ごとに先生が順次まわってきますが、親目線で困るのが家庭訪問のマナー。
「先生もお忙しいだろうし、玄関先でさっと済ませてもらったほうがいいのか」
「席にご案内してお茶菓子まで出した方がいいんだろうか」
「ちゃんと子供の部屋も見てもらった方がいいんだろうか」
色々と気になることはありますよね。
今回はそんな、家庭訪問のマナーについてまとめてみました。
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目次
家庭訪問のマナー
教員である先生が家庭を訪問して学校での様子を報告し、その際に家庭での様子や地理を把握する目的で行われる家庭訪問。
別に親が審査されるようなものでもないので、そう警戒する必要はないのですが、やっぱり大事な子供の手前、きちっとマナーあるところを見せてあげたいという気持ちに駆られます。
家庭訪問のときに気をつけるマナーにはどのようなものがあるのでしょうか。
玄関先で済ますかリビングにお通しするか
まず一番最初に気になることですが、これは基本的に家庭訪問が始まる前からすでに学校の先生が決めているため親が気を遣う必要はまったくありません。
おそらく事前に学級通信のような形で親に家庭訪問の時期、時間、形式などを通知しているはずです。
そこで「玄関先で行う」といったことが書かれていれば、すべての家庭で偏りが出ないよう玄関先でやっていますから、玄関先でそのまま始めて頂いて結構です。
もし事前に何もなければ、先生としては家に上がるつもりで来ていると思われますから、リビングや客間にお通ししましょう。
どちらの場合でもお見送りはしっかり
これは家庭訪問に限らない一般的な来客のマナーですが、お見送りは基本的には玄関先ではなく庭先まで。
マンションの場合は、1階ならエントランスまで、2階以上ならエレベーターホールまで。
玄関先で挨拶してドアを閉めた瞬間に鍵をガチャ、では、「自分は招かれざる客だったんだ」という印象を与えてしまいます。
最近は共働きのご家庭も多く、実際には忙しくて家庭訪問は正直困る、という人もたくさんいると思いますが、やるとなればこちらも全力でおもてなししましょう。
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リビングや客間にお通しする場合
さて、リビングや客間に先生をお通しする場合、準備を含めて一気にすることが増えます。
事前準備①大掃除
大掃除というとやや大げさですが、玄関からリビングあるいは客間の動線はキレイにしておきましょう。
それとトイレです。
トイレの綺麗さは家の清潔度を測る尺度とも言われますし。
掃除でだけでなく、トイレットペーパーを新品に取り替えて三角に折っておくと完璧です。
もう一つ大事なのが子供の部屋。
先生側がこれを見るのも家庭訪問の意義の一つと捉えている場合は「○○ちゃんの部屋を見せて頂けますか」と言われますので、こちらも完璧に片付けておきましょう。
事前準備②お茶と茶菓子
4月だと熱いお茶か冷たいお茶か迷いますが、熱いお茶かコーヒーの方が無難でしょう。
事前の学級通信で「お茶など不要」と書かれる場合もありますが、あくまでもこちらのマナーの問題ですので、さっとお出しすることをおすすめします。
先生は先生で、お断りするのがマナー、と思っているかもしれませんが、オブジェみたいなものだと思って出してしまいます。
茶菓子については、恐縮しない程度に、さっと一口で食べられる程度のものをお出しするといいと思います。これも、お茶とセットで来客時のオブジェのようなものです。手をつける方はあまりいませんが、出すことに意味がある、といいますか。
できるなら、子供自身に用意させてあげると「この生徒はちゃんとお茶出しができるんだな」という先生側の評価の目安にもなります。
事前準備③駐車場の確保
これは玄関先でも客間にお通ししても変わりませんが、もし自宅の駐車スペースが一台分しかない場合で、先生の移動手段が車の場合は、自宅の車は移動させておいて先生の車を停める場所を確保しておきましょう。
自宅の付近見取図に駐車場の位置を書いて事前に渡しておくと完璧ですね。
お通しする部屋は和室より洋室のほうが作法が少ない
そこまで気にする問題ではありませんが、もしお通しする部屋に選択肢があるなら、和室よりは洋室のほうが守るべき作法が少なくて済みます。
和室だと畳の縁を踏まないとか、座布団は勧められて初めて座る、とか色々なルールがありますよね。
もし客間が和室でリビングが洋室なら、リビングにお通しした方が先生としては気楽かもしれませんね。
お話
学校側からの報告は先生がまとめてきてくれているので、聞いておけばOKです。
ただし、4月から新しい担任となった先生だと「○○ちゃんは学校ではこんな子で・・・」というほどわからないと思いますので、逆に先生がその情報を集めに来ている、というのが実情です。
「○○ちゃんは、ご家庭ではどんな子ですか?」と聞かれることがあると思いますので、返答に困ったりしないようにしましょう。
別に変に飾って言う必要はありませんし、逆に謙虚になって言うのも意味がありません。
学校と家庭の連携が目的ですから、ありのままをきちんと伝え、情報共有した方がいいことはしておきましょうね。
先生を品定めしてチェック
ニーチェの「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている」ではありませんが、先生が家庭をチェックするように、親として先生を品定めをしてチェックすることができます。
この先生はどのくらい自分の子供を見ているのか
どのくらい常識があるのか
マナーはできているのか
個人情報の取り扱いはできているか
こういったことをきちんと把握しておくことが大事でしょう。
当然、単にイヤミをいうためじゃありません。
この先生に自分の大切な子供を任せて大丈夫か、ということをきちんと見極めるためです。
あまりにも頼りないうえに、子供を傷つけるような言動をする先生には、親も積極的に介入していかなければなりませんし、逆に信頼できる先生ならこちらもサポートしよう、という気になりますよね。
まとめ
・家庭訪問のマナーは一般的な来客のマナーと同じでおもてなしが大事
・事前の大掃除はトイレや子供部屋まで
・お茶はお断りされても一応出しておく
・親も先生をチェックする
以上「家庭訪問のマナー!玄関先か、先生を席に案内してお茶菓子を出すか?」でお送りしました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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