福岡県福岡市博多区で最も有名なお祭りの一つである博多祇園山笠。
800年近い歴史を持つ女人禁制のお祭りですが、最近では子供山笠には女子が参加することも認められてきています。
子供と一緒にイベントに参加したいパパママとしては嬉しい時代の流れなのかもしれませんね。
そんな博多祇園山笠の2016年の日程やスケジュール、追い山や集団山見せなどの見どころのほか、交通アクセスや交通規制についてもまとめてみました。
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目次
博多祇園山笠とは
博多祇園山笠は、博多どんたくと並ぶ博多で最も有名なお祭りの一つ。
正式には「櫛田神社祇園例大祭」といい、日本各地にある祇園祭の一つです。
その名のとおり、主宰となるのは櫛田神社です。
博多祇園山笠の歴史
しかし、なぜ「櫛田神社祇園例大祭」が「博多祇園山笹」と呼ばれるようになったのでしょうか。
元々は鎌倉時代の1241年に博多で疫病が流行したことをきっかけに祇園信仰として発祥したと言われ、800年近い歴史を持っています。
いつしか「山笠」と呼ばれる山車が登場し、最初は京都祇園祭のように山笠の華やかさを主張するようなお祭りだったはずが、江戸時代にとある山笠が別の山笠を追い越してしまいました。
その2つの山笠は次第に抜きつ抜かれつのレースとなり、後述する追い山と呼ばれる行事へと発展し、お祭りのメインイベントとなりました。
このような歴史の中、いつしか「博多祇園山笠」と呼ばれるようになっていきました。
博多祇園山笠は女人禁制?
博多祇園山笹の特徴の一つは、現代においては賛否両論がありそうですが、女人禁制というところです。
日本各地に色々なお祭りはありますが、お祭りとは基本的には神事であり、男の役目というのが古来の日本の考え方でした。
また、女性の「月のもの」は不浄にあたり、神に対して失礼だという考え方もあるようです。
博多祇園山笹は、男女平等が盛んに叫ばれる現代においても、一部の女子による子供山笠などを除き、女人禁制というスタンスを貫いています。
博多祇園山笠の子供山笠と女子のふんどし問題
上述のように女人禁制の博多祇園山笹ですが、子供山笠に女子が出場することだけは認められています。
子供山笠とは、1970年から始まった小学生の子供による小型の山笠です。
子供達に地域の伝統を理解し参加してもらうために始まりました。
地域差はありますが、女人禁制の特例としてこれには小学校4年生までの女の子も参加することができます。
この年齢制限は、おそらく「月のもの」に関するものでしょう。
ただし、この子供山笠への女子の参加は別の社会問題についてしばしば論じられているようです。
というのも、子供山笠に参加するときの格好が男女ともに締め込みなんですね。
世の中には悪い大人もいるだろうと、少女のそのような格好が問題視されることがあるようです。
そんな事情を踏まえてか、子供山笠に参加する女の子の格好として、半タコ、ブルマー、トランクスも認められています。
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博多祇園山笹 2016年の日程スケジュール
博多祇園山笠の日程は、毎年7月1日~7月15日までと決まっています。
平成28年(2016年)は、7月1日(金)~7月15日(金)となっています。
博多祇園山笠のスケジュール
日時 | 行事 |
7月1日~15日 | 飾り山が一般公開 |
7月1日 | 当番町のお汐井取り |
7月1日~8日の土日 | 子供山笠の流舁(ながれがき) |
7月9日 | 当番町以外の各流のお汐井取り |
7月10日 | 献花献茶式、男野点茶会、流舁(夕方、各流の区域内で) |
7月11日 | 朝山(早朝)、他流舁(夕方、各流の区域外で) |
7月12日 | 追い山馴し(リハーサル) |
7月13日 | 集団山見せ(15時30分に一番山笠スタート) |
7月14日 | 流舁(夕方、各流の区域内で) |
7月15日 | 追い山、鎮めの能 |
博多祇園山笹の見どころ
博多祇園山笠最大の見どころはクライマックスでもある追い山でしょう。
通常のお祭りの山車といえば、京都祇園祭のように堂々とゆっくりとひいて見せるもの、というイメージがありますが、博多祇園山笹ではいかに速く走るかを競う、タイムトライアルとしての性質を持っており、その距離はなんと片道5kmにもなります。
博多祇園山笠 追い山のコース
博多祇園山笠の追い山のコースは以下のとおりです。
出典:博多祇園山笹navi
博多祇園山笠 追い山の各流のタイム
2015年の追い山のタイムは以下のようでした。
山番 | 各流名 | 櫛田入り | 全コース |
1 | 大黒流 | 37秒11 | 30分05秒 |
2 | 東流 | 31秒22 | 28分39秒 |
3 | 中洲流 | 35秒15 | 34分19秒 |
4 | 西流 | 30秒78 | 30分41秒 |
5 | 千代流 | 33秒85 | 29分23秒 |
6 | 恵比須流 | 33秒48 | 32分49秒 |
7 | 土居流 | 35秒88 | 30分45秒 |
8 | 上川端通 | 48秒53 |
山番は毎年変わるのですが、八番山笠である「上川端通」は毎年八番山笠です。
というのも「走る飾り山笠」の異名をもつこの山笠は、高さ10メートルにもなる飾り山笠をそのまま追い山で舁いてしんがりを務める、というのが伝統となっています。
他の各流は、「飾り山」と「舁き山」を分化させ、追い山では高さ3メートルほどの「舁き山」でタイムトライアルをするので、ちょっと性質が異なるというわけですね。
博多祇園山笠の集団山見せ
博多祇園山笹のもう一つの重要な見どころである「集団山見せ」。
1962年から始まり、地元の名士や有名人を台上がりさせた各流の舁き山が福岡市役所まで通ります。
パレード的に行われるもので、他のお祭りなどでよく見られるスタイルですね。
出典:博多祇園山笹navi
この集団山見せのコースは博多区を逸脱するため、当初は不参加だった流もあったようです。
というのも、ゴールである福岡市役所は中央区で、博多区は那珂川(なかがわ)の右岸までなんですね。
博多祇園山笠の交通アクセスと交通規制
主宰である櫛田神社は、JR「博多駅」または地下鉄「博多駅」から徒歩15分となっています。
この櫛田神社が追い山のスタート地点となっています。
7月13日の集団山見せのスタート地点は地下鉄「呉服町駅」のある交差点付近ですので、その場合はこちらへアクセスすることになります。
また、博多祇園山笹の交通規制については、以下のリンク先を参考にしてください。平成27年のものですが、平成28年(2016年)でも同様と思われます。
特に、集団山見せは福岡市役所付近をゴールとしており、2016年は平日なこともあって引っかかる人が多いかもしれませんので、見に行くわけではなくても調べておいた方が無難ですね。
→博多祇園山笹の交通規制
まとめ
・博多祇園山笠は800年近い歴史を持つ女人禁制のお祭り
・最近では子供山笠に女子が参加することも可能
・2016年の日程は7月1日(金)~7月15日(金)
・最大の見どころは13日の集団山見せと15日の追い山
・交通アクセスは集団山見せは地下鉄「呉服町駅」、追い山はJR,地下鉄「博多駅」
・交通規制があるので事前に調べておくこと
以上「博多祇園山笠 2016年の日程スケジュールと見どころまとめ」でお送りしました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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