江戸時代から庶民に広まった七夕という行事。
実は、仙台はその先駆け的な存在なのをご存じですか?
その仙台は、毎年200万人以上の人が訪れる仙台七夕祭りが盛大に行われ、市内が七夕一色になる姿はまさに圧巻。
ちょうど夏休みの時期に行われますし、子供を連れて行きやすい時期でもあるんですよね。
今回はそんな仙台七夕祭りの由来や起源、飾り付けの意味や作り方、期間などをまとめてみました。
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仙台七夕祭りとは
仙台七夕祭りは、青森ねぶた祭り、秋田竿燈祭りとともに、東北三大祭りの一つに数えられる有名なお祭りです。
その来場者数はなんと200万人以上。
東北最大の都市である仙台市の市内各地が七夕一色になるんです。
仙台七夕祭りの歴史や由来や起源
七夕という行事は、そもそもは中国の乞巧奠に由来し、その後日本に伝えられたものです。
ずっと宮中行事として存在していましたが、庶民に広く親しまれるようになったのは江戸時代。
当時の仙台藩の初代藩主として有名な伊達政宗公が、女子のための行事として奨励したことから、仙台ではとても盛んな行事となったと言われています。
全国に七夕という行事が広まったのは江戸時代の中期以降ですから、まさに先駆けというわけですね。
ちなみに、なぜ七夕が女子のための行事なのかというと、乞巧奠はもともと織物が上手な織姫にあやかって、女子が裁縫技術の上達を願う行事だからですね。
仙台七夕祭りのホームページでは、「伊達政宗公の時代より続く、日本一の七夕」というキャッチコピーで宣伝されていますし、今でも仙台市にとって七夕は特別な行事だということが分かりますね。
江戸時代の日本はまだ旧暦を使用していましたが、明治時代になり現在の暦となるにつれ、仙台市においてもだんだんと七夕どころではなくなり廃れていってしまいましたが、戦争を乗り越え、現在のような大きなお祭りへと成長していきました。
現在では花火大会や音楽イベントしての要素も取り入れ、ますます大きく発展してきています。
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仙台七夕祭りの飾りの名前や由来や意味
仙台七夕祭りのすごいところの一つは、その飾り付け。
飾り付けひとつひとつに意味があり、それらを仙台市内各地で皆が飾るんです。
それぞれの飾り付けにどんな意味があるのか見ていきましょう。
作り方は以前に別記事にしましたので、よろしければご参考にしてください。
→七夕飾り 折り紙の折り方や作り方まとめ!星やくす玉、ちょうちんを作ろう!
飾り | 意味 | 由来 |
短冊 | 習字の上達を願う | 願いを文字にすることから |
紙衣 | 裁縫の上達を願う | 織物上手な織姫にあやかる |
折鶴 | 家内安全・長寿を願う | 鶴は長寿の象徴 |
巾着 | 商売繁盛などお金に関する成功を願う | 巾着は財布を表す |
投網 | 大漁を願う | 漁で使う網であることから |
くずかご | 清潔と倹約を願う | 捨てること=整理整頓と粗末にしないこと |
吹き流し | 機織(はたおり)の上達を願う | 吹き流しは織物に使う糸を表す |
※飾りとして紹介はされていませんが、吹き流しの前には「くす玉」が取り付けられるケースが多いです。
仙台七夕祭りで飾り付けの期間はいつからいつまで?
仙台七夕祭りの開催期間は、七夕から一月遅れの8月6日~8月8日まで。
飾り付けはその前日から行われ最終日まで飾られます。
時間は夜から朝8時くらいの間に飾り付けも撤去もしてしまうそうです。
飾りそのものはもっと前からコツコツと準備されていますが、一気に飾り付けて一気に撤去してしまうんですね。
この飾り付けは商店街ごとに競い合って審査され、8月6日の午後に金・銀・銅の各賞が受賞となります。
どれが受賞した飾り付けなのかは、飾りの根元にそれぞれの色のプレートが取り付けられるので、2日目以降に仙台市内を回る人はそういう視点で見てみると面白いかもしれませんね。
以上「仙台七夕祭りの由来や起源、飾り付けの意味や作り方まとめ」でお送りしました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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