皆さんのおうちには、10年前や20年前の古いホットカーペットや電気毛布はありますか?
これらは昔からよく使われてきた暖房器具で、あまり頻繁に買い換えるようなものでもありませんし、子供が産まれたので実家などで眠っていた物を引っ張り出して使おうかな、と思う人も多いようです。
しかし、あまりにも昔のものだと電気代が心配になりますよね。
果たして今のホットカーペットは、昔に比べて電気代が安いのでしょうか?
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目次
ホットカーペット(電気カーペット)の基本構造とは
ホットカーペットは、電気カーペットとも言われ、その名前の通り、電気的に暖める暖房器具です。
構造は意外と単純。
カーペットの中に電熱線を埋め込み、その電熱線によってカーペット の表面を暖める、というものです。
電熱線の発熱する仕組み
ところで、電熱線はどのような仕組みで発熱するのでしょうか。
子供の頃に学校で習う物理法則に「オームの法則」というものがあります。
そして、電力は次の式で計算されます。
理論上は、電気エネルギーは100%熱エネルギーに変換することが可能なため、抵抗値の大きい導線を使うことで導線そのものが熱を熱を帯びます。
このとき発生する電気的な熱をジュール熱と呼びます。
このようなジュール熱を発生させるために抵抗をもたせた導線を電熱線と呼び、あえて抵抗の大きい電熱線をホットカーペット内に設置することでカーペットそのものを暖めることができるのです。
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10年前や20年前の古いホットカーペットでも電気代は安いか?
ホットカーペットや電気毛布って、私が子供の頃にも家にありましたし、あまり買い換えるようなものでもありませんよね。
10年前や20年前の古いホットカーペットでも、電気代は安いのでしょうか?
ホットカーペットは、暖房器具としては比較的単純なものです。
ジュールの法則そのものは1840年頃に発表されたものですし、ホットカーペットはその「ジュール熱」を発生させるための装置ですからね。
「一般社団法人 家庭電気文化会」によると、最初に電気毛布を製造したのはアメリカで、1920年と言われています。
日本では1955年に国産初の電気毛布が発売されたということですから、歴史的にはすでに60年以上がたっているのですね。
1972年にはすでに電子制御式の電気毛布が開発されており、その後は利便面、デザイン性、省エネ、衛生面などの改良が施されているようですが、暖房効率そのものが大きく上昇したということはないようです。
従って、結論としては、暖房効率という点で見れば、10年前や20年前のホットカーペットでも電気代は変わらず安い、と言えるでしょう。
最大の違いは電磁波対策?
ただし、比較的最近になって開発・研究が進んできた項目があります。
それが、電磁波対策です。
正直なところ、電磁波の人体に対する影響は、科学的に解明されたわけではないと思います。
調査結果によって影響が見られた、というものもあれば、影響が確認できなかったというものもあるようですし、国の方針もそのようなものです。
しかし、消費者の電磁波に対する悪いイメージは意外と強いようです。
私の周りでも、IHクッキングヒーターは電磁波が体に悪そうなのでガスレンジにした、という人が結構います。
このため、メーカーも電磁波対策には力を入れているようです。
ホットカーペットは電気毛布の電磁波の発生量は200mGほどあり、IHクッキングヒーターが300mGほどだそうですから、かなり強力であることがわかります。
さらに、電磁波は発生源との距離によって減衰するため、基本的に密着して使用することを想定したホットカーペットや電気毛布は、家電製品の中でも最も電磁波の影響を受けやすいものであるとも言えますね。
この電磁波カット機能を有しているホットカーペットや電気毛布は、カット率が99%であるものもありますから、電磁波が気になる人は最新のものを購入することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
構造上の話ですが、電熱線の理論はずいぶん前から確率され、ホットカーペットや電気毛布の暖房効率は10年前や20年前の製品であっても大差はありませんし、電気代も安いので安心して使っても大丈夫だと思います。
ただし、電磁波の問題は最近になってよく言われるようになってきた部分ですから、気になる人は電磁波カット機能のある最新の物を購入しましょう。
もっとも、古い製品であっても使用する前に暖めておいて、使用中は電気を切っていれば影響はないと思います。
以上「10年前や20年前の古いホットカーペットでも電気代は安いか?」でお送りしました。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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