健康・病気

濃縮還元が砂糖の量が多いのか?実は国産ワインにも使われていた!

濃縮還元が砂糖の量が多いのか? 実は国産ワインにも使われていた!

僕の周りには、子供の虫歯ケアに気を遣っている親御さんが結構います。
うちの子供も、生まれたときは歯のエナメル質の形成が上手くされていなかったため、特に砂糖の入った食べ物には気を遣っていました。
かかりつけ医からも、砂糖はできるだけ与えず、果物とかにするように指示があったので、3歳頃まではオヤツ=果物という構図がなりたっていましたね。
そんな時についつい飲ませてしまう100%○○ジュースですが、実は100%のフルーツジュースでも濃縮還元だと砂糖の量に注意が必要なこともあるんです。

 

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100%ジュースにはストレートと濃縮還元がある

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100%フルーツジュースには、次の2つのケースがあります。
・ストレート
・濃縮還元

ストレートは、普通の人が一般的にイメージする、果汁100%のジュースです。
濃縮還元は、ストレートジュースを脱水してペースト状にしたあと、再び加水することで実質100%になるように調整したジュース。

一昔前の、スマホ一括0円と実質0円のように、消費者にとってはやや分かりづらい仕組みですよね。

濃縮還元のメリット

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そもそも、ストレートジュースをわざわざ脱水して、再び加水して100%に戻すなんて、飲む側からしたら無駄な気がしませんか?
しかし、この方法は物流や保存の観点ではとてもメリットのある方法なんです。

・脱水による容積減少→輸送コスト削減
・脱水による容積減少→酸化面積減少→長期保存可能

→コスト減少×長期保存=低価格で販売可能

こんなイメージでしょうか。

最近は健康志向がより強くなってきたため、濃縮還元という言葉に敏感な人も増えているように思いますが、濃縮還元された果汁は低コストのため、ソースやドレッシングなど、実は色々なところで使われています。
この技術によって我々の食生活は豊かさを増した、ということは言えそうですね。

国産ワインにも濃縮還元を利用

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国産ワインの多くにも、実は濃縮還元の技術が利用されています。
「国産ワイン」と銘打ったワインの原材料名を見てみると「輸入果汁」という記載があるものが結構あります。
これらは、外国産のブドウをジュースを濃縮還元したものを輸入し、これを原料として日本で作られたワイン、ということになるのでしょうね。
ただ、正直ワインの違いが分かるほど舌が肥えていないせいか、十分美味しく飲めてしまいます。

ちなみに、ワインの本場の国では、ワインを作る際に水を加えることはできないところが多いのだとか。
日本では水どころか加糖することもできるようですね。

こういう事実を知ると、輸入ブドウの濃縮還元果汁を使って、水も使って「国産ワイン」というのもちょっと違和感はありますね。
でも飲んでみると、やっぱりそれなりに美味しくて安い。。

やっぱり濃縮還元って偉大なんだなぁ。。

濃縮還元のデメリット

一方で、濃縮還元には当然ながらデメリットもあります。
それは、脱水の過程で風味と栄養素が失われてしまう、ということです。

特に風味に関しては、これを補うために香料や加糖される場合もあるため、健康志向の観点ではストレートジュースに対する明確なデメリットとなるでしょう。
一方で、栄養素に関しては、確かにストレートジュースよりも劣る部分があるとは言え、コスト面で大幅なメリットがありますし、個人的な感想としてはそこまで気にしてはいません。

 

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濃縮還元ジュースの砂糖の量はストレートよりも多いのか

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本題となる濃縮還元ジュースの砂糖の量ですが、ストレートジュースよりも多いのでしょうか?
結論を言うと、濃縮還元ジュースの種類による、ということになります。

というのも、「濃縮還元の過程で、加水の際に加糖されるものとされないものがある」からです。
加糖する理由は、前述したとおり失われた風味を補うためと思いますが、それをしなくても十分美味しいものもあります。

見分け方として、消費者庁の「果実飲料品質表示基準」では、以下のように決められています。

砂糖類又ははちみつを加えたものにあっては「○○ジュース( 濃縮還元)」又は「○○ジュース」の文字の次に括弧を付して「加糖」と記載

ということで、裏面の成分表示に「加糖」の文字があるかないかによって判断できますね。
他にも義務はありませんが、メーカーさんのアピールとして「砂糖不使用」などと記載されているものもあります。

従って、「加糖」されていない限り、ストレートジュースに比べて濃縮還元ジュースの方が砂糖の量が多い、ということはないということになりますね。

加糖されているものについては、重量の5%まで(ものによっては2.5%まで)許されているため、ざっくり計算すると、200mlあたり10gぐらい砂糖の量が増えている可能性がありますね。
この辺は、スーパーなどで購入するなら他の砂糖不使用の濃縮還元ジュースと成分表示を比較することで把握できると思います。

ストレート、濃縮還元の比較

最後に、ストレートと濃縮還元の成分を比較してみましょう。

我が家でも愛用のトロピカーナ(オレンジ)のストレートタイプと濃縮還元タイプの比較になります。

まずは、ストレートタイプのピュアプレミアムから。
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次は、濃縮還元タイプです。

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どうでしょう。
糖類についてはほとんど変わらないですよね。
このように、濃縮還元でも加糖表示がないものはストレートよりも糖質が高いということはありません。
エネルギーなど、全体的な栄養価はストレートの方が高いのは、濃縮還元の過程で少しは劣化してしまうのでしょうか。

100%ジュースは健康面でも活用していきたいですが、濃縮還元タイプはストレートタイプよりも安価で入手しやすいので、上手に使い分けていきたいですね!

以上「濃縮還元が砂糖の量が多いのか?実は国産ワインにも使われていた!」でお送りしました。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

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